*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(438) **
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***古典ラジオ、ナナオラ***
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修理依頼
*** R2年7月30日〜 ***
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*神奈川県のN様からの修理依頼です。
*昭和10年代のナナオラのようです。
A
*かなり改造されてますので、オリジナルの復元は出来ないでしょう。
B
*アンテナコイルがスターに取り替えて有ります。
C
*これもスターの高一再生コイルに取り替えてあります。
D
*中段のコイル、これはオリジナルのようです。
*オリジナルはストレート受信のようです。
EB電源のチョークトランスは使用出来そうです。
F
*左、電源トランス、両波の片側断線です。
*右、断間トランス、B-P間の断線です。
G
*配線は全部やり直しになります。
H
*昔のタール入りのコンデンサー、当然取り払います。
I
*電源トランスの出力電圧のチェック。
*Bの両波はOKです。
J
*出力管以外のヒーター電圧2、5V、OKです。
K
*各、112Aと80のヒータ電圧5V、OKです。
L
*227のソケットのヒーターは配線されてますが、他の端子は、中継端子としてあるだけで、この球はヒーターだけ点灯しているダミーです。
*右に有る茶色の筒はRFCでしょう。
M
*不要部品、配線を外しました。
N
*取り外した部品。
O
*電源スイッチがNGでしたので直しました。
P
*断間トランス断線の為中身をかき出し新品を入れます。
Q
*タールを取り出しましたので、新品の断間トランスを入れます。
R
*奥のコイルはストレートコイルですが、RFCとして使われていたようで、使用致しません。
*前2個の高一再生コイルを使用致します。
S
*新しい断間トランスを入れる。
21
*前面パネルを配線が終わるまで外しておきます。
*80がチョークコイルの端子に接触致しますので、位置を変えます。
22
*左に移動致しましたが、本来80から離すのが良いのですが、他に有りません。
*シャーシーが穴だらけで、自作ラジオと分かります。
23
*真空管構成は、224−224−27A−12A−80の、高一5球の予定です。
*ANTコイルとバリコンの距離があるのが心配です。
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*先にヒーターの配線から始め、次に12Aのハムバランサー。
*本日は猛暑のためこの辺りで作業中断です。
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*B電源の配線をして、電圧のチェック、無負荷で230Vほど出ているのでOKでしょう。
*後程長時間テストして温度チェックを致します。
26
*配線が1/2ほど終わりました。
27
*後はバリコンを繋ぐだけで。
*2、5vの電流容量が心配です??。
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*2、5V球のヒーターのみ点灯させて電圧のチェック、2、36Vなので長時間テスト致し、トランスの発熱テスト。
29
*バリコンなしでRF信号入れ音量テストして見ましょう。
30
*かなり大きな音量で感度も良さそうです。
*B電圧は全負荷180V程なのでOKでしょう。
31
*430Pfのバリコンを繋ぎテスト、下は520KHz受信。
32
*バリコンを抜いて上は1700KHzです。
*既存の300Pfのバリコンは使用できません。
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*依頼者さまの希望でNHK第一を良く聞くようですので、Cを入れて受信周波数を下げることに致します。
34
*Cの追加前。
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*前の真空管UYソケットは使用致しません。
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*前面パネルはシャーシーと一体に固定致しました、これで配線、メンテがスムーズにおこなえま 。
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*バリコンのぐらつきを無くすためL型金具で固定する。
*受信周波数を下げるため、トリマ取付、これでNHK第一の受信可能になりました。
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*左、電源スイッチ、右、巻き線ボリューム500KΩを使い音量ボリュームに致します。
*後はフューズと電源コードを付けます。
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*コード引出しの近くに固定、ここでトランス一次側と繋ぎます。
40
*フューズ取付。
41
*トランスが裏蓋にあたるので前方に移動。」
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*シャーシーを入れ裏蓋取付。
43
*電源プラグ。
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*豆球の明かりが古さを出してくれます。
45
*元気に鳴ってます。
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*これで本体の製作が終わりました。
*次はスピーカーです。
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*大きなスピーカーBOX、右に有るスマホと比較して下さい。
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*マグネチックスピーカーより後期にできたフィールドSP。
49
このコイルの様な物はセレンでしょう。
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*両側に付いてますので、ブリッジで使用してあるようです。
*セレンの導通がアンバランスなので交換になるでしょう。
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*その前にケースの接着を致します。
*接着が乾くまで、次の接着に進めません、気が遠くなる作業です。
52
*これで最終の接着が終わり、明日までこのままに致します。
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*スピーカー取付板が外れる寸前なので、長いビスに交換致します。
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*ネットにしわが出てますので、直します。
*新しいネットに張り替えたいのですが、古さが損なわれるため、既存ネットを直します。
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*長いビスでしっかり止めました。
*ダイナミックスピーカーと交換致します。
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*既存スピーカーの不具合をチェックします。
*スピーカートランスの1次側の断線。
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*フィールドコイルは導通が有りますが、464Ωと低いフィールド電圧が低いので、これで良いのか??。
*結果、セレンは交換され、OUTも交換になります。
*修理は専門業者に行きます。
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*依頼者様が送って来ました。
*新しいタイプのスピーカーと交換致します。
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*16CmのSPに付いているOUTを25CmのSPに取付使用致しますが、、、1次側断線です。
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*前のSPが大きい為、穴が大きすぎます。
*板を貼らないと取付出来ません、次から次へと難題ばかりです。
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*12mm厚の板にSPの丸穴、これが大仕事でした。
*SPを留めるには皿ビスの頭が出ないように平らに致します。
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*SPを板に取付。
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*SP-BOXに木ねじで取付、これでOUTを繋ぎ完成です。
*明日は音出しテストです。
これで完成致しました。
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*SP-BOXにOUT共取付。
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*音出しテスト、大きな音で鳴ってます。
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