*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(67) ***

*** サンヨーSS−148、ST管5球スーパー修理依頼。***  
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*** 25年5月1日〜 ***

*東京都のYさまからの修理依頼です。
*マニアさん好みの有名なSS−148です。
*長く使用したいので、念入りに修理とのことです。
*ボリュームにガリがあるとの事ですが、OUTの1次側断線、おそらく最後にスイッチを切ったときに断線したでしょう。 *シャーシーに少しサビがありますが、まあ状態の良い方だと思います。
*電源側ボリュームのスイッチが接触不良、音量側もスイッチが同時に2回路入ってしまいます、ガリも有るし新品に交換でしょう。
*音質を良くしようとフィードバック回路?この結線ではよけい悪くなります、それでOUTの所を外してあったようです。
*予想以上の状態です、整流管の変わりにダイオード、それとコンデンサー1個だけ交換されてます。
*平滑抵抗が焼けております。
*ヒューズの中に銅線?

*今回は修理と言うより配線まで全部外して新たに配線のやり直しになります、コンデンサー、抵抗、配線すべて新品にします。
*OSCのチタコン以外全て取り外しました、トランスの結線もチューブを交換致します。 *取り外した部品等です、チューニングのシャフトもツマミ側が半分無くなっておりますので交換します。 *最初に糸の交換です、この148のチューニング部は真ん中にマジックアイがあるため、このように外側の筒を回すようになっております、珍しいです。
*配線がほぼ終了致しました、最近の抵抗、コンデンサーは小さいのですっきり配線ができます。
*VCの短絡に気づき、いったん取り外して修理しました。
*調整を致します、IFT455、OSCの発信範囲、共に良好です。 *マジックアイを新品に交換。
*受信感度も正常、この後数分後6ZP1が内部短絡しまして音が出なくなりましたので、別の球に交換、さらに受信テスト中です。 *ケースに入れました。
*OUT新品に交換
*受信テストです、ケースに入れますとハム音が大きく感じますが、ほぼハム音無しです。
*ツマミが一つ別なのが残念です。

後数時間受信テストして修理完了です。

久しぶりに手のかかるラジオでした。
*SS−148、独特のお顔です。

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