*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(55) ***

*** 修理依頼、ST管5球スーパー***  
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*** 25年-2月-27日 ***

*千葉県のYさま、お待たせ致しました、修理開始致します。
*鳴らないとの事で依頼されました、ケースは綺麗に仕上がっております。
*シャーシーに少しサビがありますが、状態は良いです。
*SPはフィールドです、B電圧も高いでしょう。
*ケースから出し真空管を抜き裏を見ます。
*コンデンサーは全部新品、耐圧不足が1箇所、抵抗は値をチェック、これでは鳴るはずだ。
*真空管を挿してスイッチを入れバリコンを回すとガリ音がでます、羽の短絡する所があります。
*テスターを繋ぎ羽を修正します、根気のいる作業です、それとトリーマの隙間がやけに広い、OSCの上下発信を後で確認致します。 *スイッチを入れて暫くすると焦げ臭いにおいがします、どうやらトランスです、熱くて触れません、真空管を抜いてあるし、B電圧が怪しい、350Vと250V、レアーショートでしょう、トランスを交換致します。整流管は80K。
*トランスを交換し、配線も終了。
*しばらく80K無しでスイッチを入れ様子を見ます。
*1時間後、80Kを挿してさらに様子を見ます、各電圧は正常です。
*依頼者さまの要望で長時間使用する機会が多いとの事ですので、各部の発熱を注意致します。
*OSCの発信範囲の確認です。

*IFTが485KHzあたりになっており、455に調整後受信範囲の確認をしました。
*ケースに入れてさらに受信テストです、ハム音も無く聞こえております。 *3時間ほど連続受信テスト、異常ありません。 *マジックアイも新品を取りつけ、綺麗に輝いております、これで修理調整の終了です。

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