*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(487) ***

*** 並3ラジオ、シャープダイン ***  
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修理依頼
*** R7年6月25日〜 ***
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*静岡県のW様からの修理依頼です。
*昭和10年代のラジオですので受信には長いアンテナ線が必要うです。
*並3のシャープダイン、ケースは手を入れません、綺麗な状態です。
A
*裏蓋も綺麗です。
*マグネチックスピーカはコイルの断線ですのでコイルは交換致します。
B
*オリジナルのアンテナコイルはスパイダーコイルと思います。
*シャーシーの錆取りはご自身でやられておりますので、塗装を致します。

C
*現状の真空管構成は、57-3YP1ー80BKですが、57のソケットは交換されており他のソケットに記載されてるのは、47Bー112Bです。
*布の電源コードですがW様の依頼でビニールコードに交換致します。
D
*おそらく30年以上前に一度修理されてるようです。
*コンデンサーは全数交換致します。
E
*ハムバランサーは自作の様です。

F
*電源を入れて2次側の電圧チェック。
*B電圧と5V、2.5Vは正常ですので電源トランスはOKです。
G
*平滑用チョークは断線。
H
*電源トランスは交換されてるようで取付位置が変わっております。

I
*抵抗、コンデンサー、配線、全て撤去致します。
J
*外した古い部品、配線です。
*チョークトランスは断線なので、変わりに2Kー10Wの抵抗に変えます。
K
*RFCは使えそうです。
*電源トランス2,5Vの容量が1Aしかありません??、57と3YP1だけで2Aほど必要なので不足です。
*前回の修理で有り合わせの電源トランスを使用致したようです。
*6,3Vの端子があるので57を6C6に交換になるか??。

L
*断線と思っていたマグネチックスピーカーのコイルが使用出来そうです。
M
*塗装を忘れておりました。
N
*フューズホルダーを付けます。

O
*6.3Vの電圧が1.7V程しか出ません、おそらく無理に使用されたトランスの様です。
*6.3Vのヒータートランスを付けました。
*B電圧200Vは正常に整流出来てますが、長時間の使用で発熱がどれほどかまだ分かりません。
P
*配線がほぼ終わりまして、アンテナコイルの配線のみです。
*現在の抵抗コンデンサーは小型なりました。
Q
*配線が終わりました。
*並3の配線は少しなので回路図が不要です。
*各所電圧チェックOKです。

R
*検波管が6C6に変更の為パイロットランプも6.3Vです。
S
*電源トランスの発熱はOKです。
*使用端子は200Vと5V(80BKヒーター)2.5V(3YP1ヒーター)です。
21
*オリジナルのマグネチックスピーカー、大きな音でなってますが、時間が経つと再生発振が止まる?。
*原因をさがします、おそらく6C6の不具合かと??。

22
*6C6の不具合でしたので交換。
*ケースに入れてもう一度受信確認、OKです。
23
*裏蓋付けます。
24
*これで修理(新規組立て)完了です。
*並3ラジオでアンプはおやめになるのが良いでしょう。
*次のナショナル5球スーパーをアンプ(外部入力)に使えます。






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