*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(469) ***

*** 日立 F-800 ***  
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修理依頼 修理時間を長く頂きました。
*** R5年9月10日〜 ***
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*大阪府のK様からのフルレストア依頼です。
*日立ーF800。
*横幅70Cmの超大きなラジオです。
A
*4バンドのMWーSW1ーSW2ーFMが受信出来ます。
*FMの下限が80MHzなので76,5MHzが受信出来るように改造予定です。
B
*スピーカーは正面2個と左右に2個、計4個です。
*白の押しボタンはマジックアイのON-OFFスイッチです。

C
*シャーシーを出します。
*ファイナル6BQ5、迫力のある音でしょう。
*先にパイロット球をホルダーごとケースから外します。
*豆球が全部で10個付いてますが、依頼者様のご希望でLED球に交換予定です。
D
*スピーカーを繋ぎスイッチを入れてみました。
*アンテナを繋いでもハム音しか聞えません。
*外部入力は良いようですので、原因はすぐ見つかるでしょう。
*電解CとオイルCは全て交換予定です。
E
*左上、FMのアンテナコイルです。
下2本はSWのアンテナコイルで、MWコイルはバーアンテナとなっております。

F
*右上がFMの局発コイルで受信周波数より10.7MHz高く発振させている部分、これを改造して76MHzまで受信可能に致す予定です。
G
*真空管を全て抜きピンの清掃。
H
*電解ブロックコンデンサーがNGなので新しく交換。
*ラグ板を付けます。

I
*新しい電解コンデンサー交換、本日はここまで。
*彼岸が終わると言うのにまだ暑くて困ります。
J
*コンデンサーの交換が終わりました。
K
*外した古いコンデンサー。
*電解ブロックコンデンサーはダミーに残しました。

L
*MWの調整。
*カウンターの表示、日本放送1242KHzがピッタリです。
M
*SWも感度良く聞えてます。
N
*3.5Φステレオジャック取付。

O
*ケースの化粧を致します。
*ビスが共周りの為、ボルトを固定してナットを外します。
P
*このラジオのケース分解は面倒です。
*前面のネット等外しましたので、次はケースの塗装剥離です。
Q
*ケースの中を汚れを落とし綺麗に。

R
*塗装剥離して白木に。
*幅70Cmと大きいので大変でした。
S
*オイルステインクリア仕上げ。
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*化粧金具も綺麗に。

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*前面のネットも洗浄。
23
*ケース組み立て。
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*斜め上より、天板のステインクリア仕上げも綺麗に出来ました。

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*高音スピーカーにネットワークCを交換。
*極性のあるコンデンサーを使用致す方を見かけますが、無極性のCを使いましょう。
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*これでケースは終わりました。
*後はFMの受信が76MHzまで受信可能に致します。
*6.3Vの豆球をLEDに交換ですが、最近6.3Vに使用可能なLEDを見かけません。
27
*
これで全ての調整が終わりました。
*MW、MWのHi-Fi、SW1、SW2、それとFMの76,5が受信可能に改造。
*各、感度、音質共良く聞こえております。

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*FMの受信範囲は改造前、80〜90MHzでしたが改造後下限は写真の通りです。
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*上は当然90MHzより下がりますので、上限は写真の通りです。
*残るはマジックアイを新品に交換、動作確認です。
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*マジックアイを新品に交換して開閉のテストOKです。

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*当初豆球をLEDに交換予定でおりましたが、現在AC6.3V、取付部E10の物が見つからないので、依頼者様のお言葉に甘え豆球12個全数新品に交換致しました。
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後はケースに組込み完成になります。
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*豆球、スピーカーの配線を確実に行います。
*この状態で受信テスト、、OKです。
*このバーアンテナはあまり効果がありません。

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*裏蓋。
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*これで完成です。
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*トーンの可変で豆球が交互に点灯。
*意味が有りませんが、当時のデザインUPでしょう。

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*正面斜め上より。
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*FM付きの4バンド。
*チューニングメモリ。
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*マジックアイ新品、輝いております。
*トランジスタラジオに比べますと感度は落ちますが、4スピーカーなので音質が良く、6BQ5なので音量があります。。

40-1
*配送中の事故で損傷、戻って来ました。
*脚が外れており、FMも受信不能です。
40-2
*隙間にボンドを注入致しました。
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*内側より長さ30mmの木ネジ2か所。

40-4
*FMの受信不能は当時のハンダ位置、衝撃〜振動等で外れておりました。


これで日立Fー800
2度目の修理完了です。
トランジスタラジオのFMに比べ
やはり感度が落ちます。


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