*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(466) ***

*** ナショナルST管ラジオ、BXー210 ***  
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修理依頼
*** R4年9月12日〜 ***
@
*鳥取県のY様からの修理依頼です。
*ナショナルBX-210、ケースはご自身で修理されたようです。
A
*錆を落として欲しい事と、安全に使用出来るようにとのご依頼です。
*210は数台修理致しましたが、この様に状態の悪いのは始めてです。
B
*バリコン取付ゴム、交換になります。

C
*6D6のトップGの頭が外れてます、おそらく外す時に無理をしたようです、直します。
*他の真空管のヒーターOKです。
D
*電源トランス一次側の導通確認、OKです。
E
*スピーカートランス(OUT)一次側が断線してますので、トランス(OUT)を新品に交換致します。

F
*電源トランス2次側は全てOKです。
G
*配線にテープが巻いてあり気になります。
H
*朝の涼しい時間に修理小屋に入りました。
*1000Vの絶縁計でトランスの検査、60MΩほどなのでOKです。

I
*バリコンを外してスムーズに回るように調整、ついでに羽根の短絡チェック、取付後に短絡を見つけると手遅れです。
J
*シャーシーのさび取り。
*4時間ほど掛かりました、配線修理より大変です。
K
*シルバー塗装。

L
*6D6のトップGの修理。
M
*より線を先にハンダ付けしておき、強力な接着剤で固定、完全に乾いてから上部をハンダ付け致します。
N
*電解ブロックコン以外のコンデンサー交換が終わりました。

O
*平滑抵抗3KΩパラで1,5KΩ4Wにしてますが、片側の色が変わってます、熱の影響でしょう、2KΩ10Wのセメントに交換致します。
*平滑Cも新しく交換致します。
P
*平滑抵抗と電解コンデンサー新しく取付、古いブロックコンはダミーに残します。
*古い電解ブロックコンの端子は全て切断致し配線をやり直しました。
Q
*パイロット球を新しく、配線も交換。

R
*B電圧無負荷で298V。
S
*真空管を全部刺してIFT455KHzの調整。
21
*受信周波数上下の調整、流石高周波一段、感度が良い。
*受信放送周波数とカウンター表示もピッタリ合います。

22
*取り外した古い抵抗、コンデンサーとOUTです。
*電解ブロックコンはダミーに残しました。
23
*後はバリコンにプーリー付けてチューニングの糸張りです。
24
*糸張りとパネル、指針付けました。

25
*マジックアイが付いて来ませんでしたので、手持ちで開閉テスト、DX受信の時影は閉じます。
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*ローカル受信に切替、やはり受信感度が下がるので影は閉じません、マジッアイテスト良好です。
27
*マジックアイ固定ネジが無いので、3mmのタップを立てます。

28
*発光がお疲れのマジックアイで宜しければ、差し上げます。
29
*最後まで気になっていたテープを取り切替スイッチに配線した所、一番心配していたスイッチのベークがB電圧でリークしておりました、配線を戻すと常時マジックアイが点灯状態になります、本来外部入力の時はマジックがOFFになります、依頼者さまと相談致します。
30
*マジックアイ自体のON-OFFスイッチを付ける事に決まりました。
*先にスピーカーにOUT取付、NFBの配線確認致します、逆に繋ぐと発振音が出るのですぐ分かります。

31
*当時のスピーカー取付ナットは手に入らないので、ボルトを交換致します。
32
*ボルトを変えるにはこのパネルを外さないと交換出来ません。
33
*ネットを損傷しないように外しました。

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*4mmの皿ビスと交換致します。
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*スピーカー側を強固にナットで固定。
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*ケースにパネルを付けます、このビスも無いため新しいビスを使用、3か所入りません、おそらく外すときにネジが折れ残っていると思います。
*これだけ固定しておけば大丈夫です。

37
*スピーカー付けます。
38
*シャーシー固定ビスも無いので、5mmのタップを立て交換致します。
39
*シャーシー入れてテスト致します。

40
*感度良く聞こえてます。
41
*新しいシャーシー固定ネジ。
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*マジックアイON−OFF切替スイッチはリモートで前方に置いて使用できます。

43
*受信周波数はトラッキング調整後表示と合います。
44
*これでBX−210の修理が終わりました。


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