*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(465) ***

*** コロンビアST管ラジオ、R-55 ***  
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修理依頼
*** R4年9月4日〜 ***
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*広島県のO様からの修理依頼です。
*コロンビアRー55、安全に使用できる範囲のレストア依頼です。
*8月の初旬に依頼がありましたが、私の展示会開催の都合で9月にお願い致しました。
A
*裏蓋に剥がれがありますので、接着致します。
B
*6WC5〜80の構成です。

C
*先に真空管を抜いておきます。
D
*ヒーターの断線はありませんが、大分お疲れ気味の球ですので、後で真空管試験機で確認致します。
E
*シャーシーの止めネジを数回外した後があります。

F
*シャーシーを出しました。
G
*このラジオの年代は、おそらく昭和27年〜30年辺りと思います。
*コンデンサーは全て交換、抵抗は値の変化の激しい物、交換致します。
H
*フィールドスピーカーです、コイルの断線が心配です。

I
*案の定OUTの一次側が断線してます、フィールドコイルはOKのようです。
*OUTの断線を確認、交換するつもりでネジを緩めた形跡があります。
J
*アウトプットトランス(OUT)は新品に交換になります。
*オークション出品者さんが、電源コードを切る前は鳴っていたとの事ですが、おそらく音が出なくなり電源コードを切断された感じです。
K
*OUTの交換が終わりました。

L
*先にコンプレッサーで埃を払います、この作業は部屋の中では出来ません。
M
*マイカコンデンサー以外全部外しました。
*抵抗の値はOKです。
N
*60年以上前のコンデンサー、現在の物に比べるとかなり大きく、容量も少なく並列に使われてました。

O
*コンデンサー交換終了、最近のコンデンサーは小型になりました。
P
*電源コードを新品に交換。
Q
*ゴムプッシュ交換。

R真空管無しでトランスの2次電圧チェック。 S
*真空管取付て各直流電圧の測定。
*B電圧はフィールド手前で346V、フィールド後で258V、他正常な電圧です。
21
*455KHzを入れてIFTの調整、やはり古いので狂いがあります、調整で455OKです。

22
*上下の周波数の調整、NHK第一を受信、周波数表示がピッタリ合います。
23
*チューニング糸も新しく張り替えました。
24
*トーン切替に反応が無い、翌々見ると回路が間違っている、このラジオはコロンビアですが、配線は自作の様です。
*配線やり直しで切替OKです。

25
*ケースの修理を始めます。
*天板にダメージがあるので、塗装剥離しましてオイルステインクリア仕上げを致します。
26
*サランネット張り替えました。
27
*塗装剥離して白木に。
*剥離作業も部屋の中では出来ませんので、外での作業になりました。

28
*オイルステインクリア仕上げです。
29
*木目が綺麗に出ております。
30
*前パネル組立て。
*ケースの色が濃く見えますが、29番の色が近いです。

31
*サランネットが白く見えますが、薄いベージュと言うか表現がむづかしいです。
32
*スピーカー取付。
33
*シャーシー入れます。

34
*裏蓋は剥がれを直しましたが歪が少しあるので暫くビスで固定しておきます。
35
*元気に鳴っております。
36
*ツマミを綺麗にして取付。

これでコロンビアR-55の
レストア終了致しました。
依頼者様
お待たせ致しました。


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