*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(463) ***

*** ナショナルST管ラジオ、BXー210 ***  
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修理依頼
*** R4年3月16日〜 ***
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*千葉県のY様からのフルレストアの依頼です。
*ナショナルBX-210、ST管高周波一段のMW専用ラジオです。
*ツマミ、チューニング目盛パネル、金屏風、共破損等有りません。
A
*裏蓋も損傷無く良い状態です。
B
*ケースの塗装は写真の状態ですので、塗装剥離、オイルステインクリア仕上げを致します。

C
*シャーシーに錆は無く良い状態です。
D
*スピーカートランス(OUT)断線ですので、新品に交換致します。
E
*心配なのはこのロータリースイッチです、今までBX-210は8台ほど修理致しましたが、半数以上スイッチがNGでした、このスイッチにはB電圧(250V)が来ており、ベークがリークでNG、交換と配線の変更が必要です。

F
*シャーシーを出しました。
G
*先にロータリースイッチを洗浄致します。
H
*コンデンサー全数交換致します。

I
*平滑抵抗が交換されてますが、値が大きすぎますので交換致します。
*BX-210の此の抵抗は殆ど焼けております。
J
*電源トランス一次側の絶縁が悪いと思いましたが、電源スイッチの漏電です。
K
*取り外して直します。

L
*ついでにデンゲンコードを新品に交換。
M
*一次側の配線が終わりました。
N
*1000Vの絶縁計で良い値が出ております。

O
*コンデンサーの交換が終わりました。
P
*平滑抵抗はセメントの2KΩ10Wに交換。
Q
*ボリュームも新しく交換、後で軸の延長を致します。

R
*外した古い部品です。
*電解ブロックコンデンサー2本はダミーに残しました。
S
*調整、受信周波数のAVC電圧ピークとカウンター表示がピッタリ合います。
21
*ボリューム軸延長で長さ調整。

22
*スピーカーOUT新品に交換。
*NFBを掛けてあるので、配線チェック。
23
*ケースの修理を始めます。
24
*最初に塗装剥離して白木に。

25
*額縁を塗装の為マスキング致します」。
26
*小屋の中ではスプレイ塗装が出来ないので外で作業致します。
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*依頼者様が木目を出したく、ニスを薄く塗りたいとの事なのでオイルステインを止め、ご覧の様に致しました。

28
*木目が出ました。
29
*正面パネル組立て。
*本日は時間が無くこれまで。
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*チューニング目盛パネル取付。

31
*依頼者様より、外部入力RCA端子のご要望がありましたので取付、配線が終わりました。
*ステレオ入力、内部で集合しておりますので、モノラル入力の時は、どちらか片方に接続して下さい。
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*スピーカー取付。
33
*シャーシー入れてスピーカー接続。
*アンテナを繋がなくても聞こえております、流石高周波一段だけの事があります。

34
*RCAジャックの部分は裏蓋をカット致しました。
35
*綺麗な裏蓋です。
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*ツマミはオリジナルです。

これでナショナル
BX-210のフルレストア
終了です。

37
*綺麗な目盛パネルです。
38
*4時間ほど受信テスト。


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