*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(432) ***

***コロンビア 1710 FM付3バンドラジオ***  
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修理依頼
*** R2年3月4日〜 ***

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*大阪府のK様からの修理依頼です。
*フルレストアのご要望です。
A
*コロンビア1710のFM付きトランスレスです。
*状態は良いでしょう。
B
*裏蓋の状態もOKです。

C
*電源を繋ぎ鳴らして見ました。
*MWとSWは何とか受信OKですが、FMはノイズも聞こえません、手がかかりそうです。
D
*シャーシー取り出し。
E
*埃が凄いので先に清掃を致します。

F
*FMだけ受信不能なので先に真空管12EW8を試験機でチェック、異常無、多分フロントエンドのCの不良だろう。
G配線全体、3バンドになるとバンド切り替えRswの配線が多くなる、この接点不良も疑います。 H
*フロントエンドの配線、このあたりからチェック致しましょう。
*本日孫達が来たので、明日続きをやります。

I
*最初にMIX回路のGに10.7を入れてみると、AVCが上がる。
J
*それならとANTに10.7、極端に弱くなる、RF部か?。
K
*受信してみると蚊の鳴くように弱く聞こえた、VR最大、音がひずんだように聞こえる、このような現象はおおよそ検波用ダイオードのバランスの狂いがある。

L
*他の不具合が見つかる、IFTに使われているコンデンサー。
M
*取付後更に感度が上がるがまだ他に不具合がありそうだ。
N
*検波用ダイオードも念のため交換、ダイオード前の抵抗も値にばらつきが見られるので交換する。
*ダイオード1N60は熱に非常に弱いので、リード線は切らずにカールして素早く半田致しましょう。

O
*音が絞れない、残留Rがこんなにもあるので交換しましょう。
*音が絞れない原因は他にも原因がある。
*両端での500KΩも1,5MΩほどある。
P
*交換が終わりました。
Q
*今度はOK,FMは感度が良い、レシオ検波なので音質はこんなものでしょう。
*短波もかなりよく聞こえてます。
*さて、次はケースのお化粧です。

R
*ケースの修理を始めます。
*サランネットが汚れていますので、先ずは洗浄致します。
S
*ケースの側面と上面に傷が無数にありますので、塗装剥離してステイン、クリア仕上げを致します。
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*パネルを外しました。

22
*塗装を剥離、白木に。
*疲れたので今日はここまで。
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*オイルステイン、この状態では光沢は出ません。
*天気が悪いのでクリアはお預けです。
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*クリアー仕上げが終わりました。
*明日は組立ての予定です。

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*サランネット組立て。
26
*ケースの組立て。
27
*ケース内部です。

28
*正面。
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*ボリュームを新品に交換したので、軸の延長。
30
*シャーシーを入れスピーカー等の配線。

31
*これで完成。
*外部入力はターミナルに繋ぎ、ラジオ側で音量調整が可能です。
32
*MW(中波)の受信、感度良く聞こえます。
33
*FMの受信。
*感度を最大に調整すると音が割れるので、レシオ検波段で少し感度を下げました。



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