*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(402) ***

***ナショナルRC−83N高周波一段***  
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修理依頼
*** 30年7月29日〜 ***

@
*北海道のT様からの3台目の修理依頼で、オークションで落札され、出品者さんから直接届きました。
*フルレストア致します。
A
*状態は良いようですが、スピーカートランス断線です。
*電源コードも硬く、冬になれば棒のように硬くなるので交換致します。
B
*シャーシー取出し。
*このラジオも湿気にやられたようです。

C
*全面パネル取り外しました。
D
*チューニング目盛り後の板にサビが出てます、かなり湿度の高い所に保存されていたようです。
E
*コーナーの三角補強リブが外れてありません。


F
*角木を接着。
G
*縁も分解寸前ですので、接着。
H
*先にシャーシー側の修理を始めます。

I
*このようにシャーシー下がさびているのは、湿度の高い所に長く置かれたもので、ケースにもダメージが必ずあります。
*オークションでは気おつけたい箇所です。
J
*コンデンサーがネズミにかじられてます、おそらくコイル類もかじってあるでしょう。
K
*案の定高周波コイルの2次側に導通がありません、これは困りました。
*OSCコイルも心配になります。

L
*予想が的中、OSCコイルも断線です。
M
*取り外しました、これでは修理不可です。
*高周波コイルは修理可能でした。
N
*別のOSCコイル取付。
*6BE6だけ動かして見ましたら、発信周波数下が420(−455)KHz、これでは低すぎます。

O
*バリコン直列Cの値を350PFに、これでOKです。
P
*電解ブロックコンはダミーに残しました。
Q
*電解コンの端子は全部切断しておきます。

R
*ナショナル特有のバリコンゴム。
S
*新しく交換。
21
*これもナショナル特有のボロボロ配線。

22
*豆球の数が多いので大変です。
23
*新しく配線。
24
*同じく。

25
*正面の豆球が切れるとシャーシーを取出さないと交換できませんので、新品の豆球に交換。
26
*交換したボロボロ配線です。
27
*取外した部品。

28
*調整、、感度良く聞こえてます。
29
*依頼者様ご要望で、外部入力ジャックとマジックアイON−OFFスイッチを付けます。
30
*取付。

31
*チューニング糸を新しく。
32
*電源コードとアンテナ線も新しく。
33
*このラジオのマジックアイは現在手に入りませんので、普通の6E5系のソケットに交換致しました。

34
*それではケースの修理になります。
*塗装薄利して仕上げたいと思います。
35
*塗装薄利前に、凹み部にウッドパテを塗っておきます。
36
*塗装薄利。

37
*ステインクリア仕上げが終わりました。
38
*ケースを組立ます。
*最初にチューニングパネル、磨きで透明度が出ました。
39
*スピーカー前のパネル取付で、ケースは完了です。

40
*スピーカートランス(OUT)断線の為交換致しますが、部品待ちです。
41
*OUT取付け。
42
*シャーシー入れます。

43
*裏蓋。
44
*外部入力ジャックとマジックアイON−OFFスイッチ。
45
*ツマミを綺麗にして取付。

46
*これで完成です。
47
*チューニング目盛りパネルも綺麗になりました。
48
*新品のマジックアイが輝いてます。

これでナショナル
RC−83Nの
レストアが終わりました。

依頼者Tさま
お待たせ致しました
里帰りができます。


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