*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(400) ***

***ナショナル2バンドラジオ、EA−725***  
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修理依頼
*** 30年7月24日〜 ***

@
*北海道のT様からの修理依頼で、オークションで落札され、出品者さんから直接届きました。
*ナショナルEA-725、フルレストア致します。
A
*ケースのダメージは大ですが、裏蓋の状態は良いでしょう。
B
*蓋を開け中を見ますと、なにやら怪しい雰囲気です。

C
*スピーカートランスが断線したようで、交換されてますが、2個並列接続にしてあります、おそらく6BQ5なので容量が少なく、このようにした感じですが、まずいでしょう。
D
*シャーシーはサビが無く綺麗です。
E
*ナショナル特有のバリコンゴムが解けてますので、交換致します。

F
*ゴムの交換。
G
*これもナショナル特有のボロボロ配線です。
H
*ロータリースイッチの端子から交換しないで、途中で繋いであり、配線の被服が無く危険です。

I
*こちらもボロボロ。
J
*新しく配線交換。
K
*このスイッチからの豆球の配線です。

L
*正面パネル用の豆球配線も交換。
M
*コンデンサー2個交換されてます。
N
*殆どのコンデンサー交換が終わりました。
*電解ブロックコンはダミーに残します。

O
*なんとま〜〜〜、アンテナコイル2次側が真っ黒く焼け焦げてます、これでは鳴らないでしょう。
*アンテナ、アース間、導通が無いはずです。
P
*コイル取外し。
Q
*B回路の回りこみのようです。

R
*同じコイルが無いので、別のコイル取付。
S
*チューニング糸張り。
*依頼者様のご要望で外部入力ジャック取付ますので、その後受信調整をやります。
21
*取外した部品。

22
*ケースの修理を始めます。
23
*化粧合板のはがれがいたるところにあります。
*コーナーの化粧合板は、全部剥がして新しく貼り直しましょう。
24
*塗装薄利前に接着致します。

25
*殆どの所がはがれてます。
26
*塗装薄利後もはがれが見つかりました。
27
*内側の三角リブも簡単に剥がれてしまいます、湿度の高い所に保管されていたようです。

28
*全面スピーカーネットパネルを綺麗に致します。
29
*ネットの状態が良いのでこのままに、エンブレムを磨き綺麗になりました。
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*チューニング目盛りのパネルはコンパウンドで透明度が出ました。

31
*新たにめくれが見つかりました。
32
*塗装前のパテ仕上げ。
33
*マスキングして、最初に黒塗装致します。

34
*黒塗装が終わりましたので、完全に乾いてから、逆のマスキング、その後白塗装になり、時間の掛かる作業です。
35
*白塗装の為、2回目のマスキング。
36
*白塗装が終わりました。

37
*マスキングを取りました。
38
*ステインを塗るので、3回目のマスキング。
39
*一番心配していた事が発生。
*ステインを塗った所、殆どの化粧合板が浮いてしまいます。

40
*最悪の状態です。
*これではいつになっても終わりません。
41
*何とかケースの修理が終わりました。
42
*スピーカーの配線。

43
*ケースにスピーカーユニット取付。
44
*両側のスピーカー取付て配線。
45
*ケースの組立終了。

46
*依頼者様ご要望の、マジックアイON−OFFスイッチ、3、5φとRCAジャック取付け。
47
*電源コードを新しく交換。
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*受信調整。

49
*CDプレーヤー繋いで外部入力のテスト、、、OKです。
50
*シャーシーを入れて。
51
*裏蓋。

依頼者T様
大変お待たせ致しました
修理が終わりましたので
里帰りができます。
52
*ツマミを綺麗にして取付。
53
*これでナショナルEA−725のフルレストア終了です。
*今回は化粧合板のふくらみに悩まされ時間がかかりました。
*小さなふくらみが残りましたが、依頼者さまにはガマンして頂きます。


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