*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(270) ***

***4ペンラジオ***  
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修理依頼
*** 28年6月13日〜 ***

@
*神奈川県のS様からの修復依頼です。
*ケースはメーカーの物でしょう。
A
*この時点で自作ラジオと判断致しました。
*昔の方が感度上げようと改造したようです。
B
*以前はマグネチィクSPが付いていたでしょう。
*重量のあるフィールドSPに変わってますので、取付けもそれなりに致しませんと外れてしまいます。

C
*出力トランスが断線してますので、新品と交換致します。。
D
*木のシャーシーですが、このラジオですとスチィールシャーシーのはずです。
E
*完全自作配線で、スパイダーコイルが2個、再生検波ではなく、ストレート受信ですが、これで鳴ったのか不思議です。

F
*標準の並四回路に新しく致しますので、トランスの電圧テスト。
G
*Bが無負可で386V、フィールドSP使用のためでしょう、かなりの音量が期待できそうです。
H
*ヒータ電圧が、整流の両波5Vと他2、5Vしか出てませんので、57−56−2A5−80で行きましょう。
*2.5Vにバランサー中点がありますが、今回はバランサー不要ですので、アースに落とします。

I
*シャーシーに塗装の依頼もありました。
*バリコンの容量が少ないですが、とりあえず組んでみましょう。
J
*取外した部品です、コイルは再生用と交換致します。
*スパイダーに再生があれば使用したかったです。
K
*かなり昔配線したようで、部品が古いです。

L
*シャーシーの補強をします。
M
*平滑回路と再生コイルの配線以外終わりました。
N
*豆コン取付けて配線も殆ど終わりました。

O
*平滑回路はこのままではダメでしょう。
P
*整流管80は直熱管のため、他の真空管ヒーターが温まるまで電圧が上昇、これでは電解コンの耐圧がオーバーですし、高すぎます、将来80Kに交換したほうが良いでしょう。
Q
*10秒ほどたつってもフィールド入り口で400V以上

Rフィールドと3KΩ過ぎたところで232V、これは2A5のプレート電圧なのでOKです。
*まずはスタート電圧を450V以下にすることを考えましょう。
S
*何とか電圧が下がりましたが、今度は57検波管の誘導ハムが酷い、57を抜くとほぼ無音になりますので始末悪いです、シャーシーが木なので余計です。
21
*先にフィールドSPのOUT交換、これも狭い奥で配線を繋ぐようになります。

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*スピーカー取付け板の製作。
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*ケースに10本ほどのビスで留めます。
*スピーカー取付けビスは予め取付けておきます。
24
*スピーカー取付けました、これで外れないでしょう。

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*依頼者さまより裏蓋の製作も依頼されました。
26
*これで我慢して頂きます。
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*ハム音はかなり無くなりました。
*最終の配線です。

28
*次から次に不具合が出てきます。
*ネジを取り外しましょう。
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*ゴム足を新品に交換。
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*これで作業は終わりました。

31
*56は新品取付け。
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*3Vの豆球です。
33
*綺麗なラジオです。
*バリコンがエンドレスになってるので、指針は左右、水平までです。

依頼者S様
お待たせ致しました
里帰りが出来ます。
34
*4ペンラジオにしては感度良く仕上がったと思いますが、チューニングがバリコン直結なので、選局が大変です。


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