*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(122) ***

***サンヨーST管5球スーパー SS−48***  
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修理依頼
*** 26年5月6日〜 ***

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*福岡県のM様よりの修理依頼です。
*マニアさんに人気があります、サンヨーSS−48で状態は良く感じられますが、問題はツマミで3個共オリジナルではありません。
*ケースは塗装薄利後ステイン仕上げが良いでしょう。
A
*裏蓋からしますと一度修理されてるようです。
*RCAジャックと切替スイッチをシャーシーに移動致します。
B
*シャーシーの状態はまあまあでしょう。

C
*前回の修理でトランスが交換されて、スピーカーのコーンに接してる感じです、音割れとかビビリがあった可能性があります。
D
*さて、、、少し悩みます。
*シャーシー内をまだ見てないので、その後作業内容を考えましょう。
E
*案の定コーンにトランスの角が触っておりました、破ける寸前これでは良い音は出なかったと思います?。

F
*さてと、、、トランスを移動するしかないでしょうが、配線を殆ど外さなければできません、コンデンサーを全部交換予定でしたので、苦にはなりません。
G
*横に42がありますので、下げる事はできません、IFT側に1Cmほど移動します。
H
*配線を殆ど外しました。

I
*取外した部品です。
J
*X印の所を切断します。
K
*サンダーに切断砥石を付けて切ります、1分もかかりません。

L
*トランスに合わせて取付け穴を開けます。
M
*トランスとフューズホルダーの取付け。
N
*OKです。
*スピーカーのめくれを元に戻しておきます。
*最初スピーカーを右に移動しようと思いましたが、これ以上は寄せれません。

O
*外部入力端子RCA,と3、5φステレオジャックと切替スイッチ、ラジオ側のボリュームが使用できることと、外部入力時、真空管2本のヒーターをOFFにします。
P
*さて、、、これから配線を始めます、長く安全に使用できるように、すべて新品の部品を使用します。
*当初コンデンサーのみの交換予定でしたが、やはり見ないと不具合がわかりません。
Q
*配線が終わり調整。
*IFT455はかなりずれてました。
*トーンと音量のボリューム2個新品に交換。

R
*外部入力のテスト、CDプレーヤーに繋いでRCA〜3、5φジャック共にOKです。
*ラジオ側で音量とトーンの調整もOKです。
*プレーヤー使用のときは、6WC5と6D6のヒーターはOFFになります。
S
*糸張りと豆球の取替え。
21
*休憩にラジオの受信テスト。
*感度、音質ともOKです。
*これで本体の修理は完了しました。

22
*一番気になるのがツマミです、私のSS−148と同じツマミです、オークションでもこのツマミのみは見かけません、不ぞろいより違うツマミでも3個おそろいが良いと思います???。
23
*このラジオ、ケースの分解にはノミが必要です、全長30Cmほどのノミが使い良いです
*
24
*補強材が接着されてますので、ノミで取ります。

25
*正面のパネルが外れました。
*サランネット張替えます。
26
*ラジオの”顔”一番主な所です。
27
*エンブレムを外します。
*ケース下の剥がれた所、、、さてどう致しましょう?。

28
*めくれた所を接着。

*本日は用事ができ、1時間の作業でした。
29
*正面パネル、サランネット張替え、チューニングメーターの淵の磨き。
30
*組み立て。
*後はケースですが、修理内容を考えてます。

31
*本日は塗装剥離のみ、時間が取れませんでした。
*仕上をニスかオイルステインか迷ってます。
32
*オイルステインにして見ました、この後クリア仕上げを致します。
33
*ケースの組立て。
*オイルステインはニスのようにテカテカになりませんので落ち着いた仕上がりです。

34
*チューニングメーターとサンヨーのエンブレム。
35
*似た形のツマミを探しました、写真より実物のほうが良く感じます。
36
*ツマミがネジタイプなのでシャフトの延長。

37
*ケースに入れます。
38
*感度はOK、音質もOK、低音が綺麗に聞えてます。
39
*依頼者さまのご要望で、ケースの仕上げにテカリが欲しいとのことですので、クリア仕上げを致しました、程よくテカリがでております。

これでSS−48のフルレストアが終りました。
今回は不具合が多く、かなりの修理時間がかかりましたが、これで長くご使用できるでしょう。


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