*** 真空管ラジオ、修理〜製作の部屋。(my-1) ***

***米ナショナル5バンド高一中二9球スーパー***  
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*** R4年10月9日〜 ***

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*自分のラジオですのでのんびり修理致します。
*5バンドのアメリカのナショナルカンパニーの高一中二通信型ラジオです。
*1951年(昭和26年)71年前に製造されたラジオです。
A
*シャーシに錆も無く綺麗です。
*電源を入れて見ましたが、うんともすんとも音が出ません、微かなノイズです。
B
*配線はありふれたラジオの配線と同じです。
*他のコンデンサー交換は後回しにして、先に受信出来る様に致します。
*電解ブロックコンデンサだけ交換されてます。

C
*5バンドのコイルパックで、受信範囲は550KHz〜54MHzです。
*Eバンド=550KHz〜1550KHz。
*Dバンド=1.55MHz〜4.4MHz。
*Cバンド=4.4MHz〜12MHz。
*Bバンド=12MHz〜35MHz。
*Aバンド=35MHz〜54MHz。
D
*5Y3整流回路に手を加えた形跡があります。
*中間周波2段の後に6H6-6SL7-6V6、検波回路、アンプ回路の様です。
E
*鳴らない原因は6SL7の片側のカソード抵抗断線でした。
*ついでにペーパーコンを交換、6V6のカソードCとトーン切替のCを後回しで、IFT3本の455KHzの調整を先に。

F
*放送受信周波数とカウンター表示がピッタリと合いました。
*7MHzのアマチュア無線が沢山聞こえてます。
*各バンドの受信調整は後日やることに致します。
G
*交換致したペーパーコンです。
H
*抵抗は一つ断線、他値の狂いが30%以上の抵抗の交換。
*カラーコードの抵抗は面倒です。

I
*もう一度調整をやります。
*Aバンドの50MHz近辺でアマチュア無線がのモールス信号が聞こえました。
J
*各バンド、カウンター表示はピッタリです。
*38MHz〜40MHzあたりで、中国語の放送??が7〜8局強く聞こえます。
*7MHzのアマチュア無線は局数が多く凄い混信です、現在でも数十局出ていると思います、電信も3局ほど重なり、QRHを無くし250Hzのフィルターが必要でしょう。
K
*真空管5本はメタル管です。
*6SB7YのMIX管を新品の6SA7メタルと交換、更に感度UP致しました。
*6SA7のGT管はメタルとピン接続が違うのでご注意下さい。

L
*右メインダイヤルです。
*このダイヤルは9R59の糸掛けと違い、ギアー減速です。
M
*左スプレッドです。
*Aバンドの34MHz〜54MHz帯ではスプレッドがあるので選局が非常に楽です。
*スプレッドダイヤルは糸掛けです。
N
*これで米ナショナルの高一中2ラジオの修理が終わりました。
*10日ほどのんびりお遊びが出来ました。

*トリオの9R59と聞き比べました、結果は
私の耳ではこのラジオに軍配が上がります。
*チューニングのしやすさ、感度、SNも良く聞きやすく、長時間受信でも周波数変動が強度に少ないです。
*
電源部にVRー150が付いてますが、お飾り程度でしょう。
*71年前のラジオですが、十分実用になります。
*背面にSメーター取付ソケットがあるので、後日繋いで見たいと思います。






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